【熱海復興支援】”つながり”が地域の防災力をUP！

2023.08.02

災害支援, 復興コミュニティ支援, 令和3年7月豪雨（熱海土砂災害）, 日本での活動

高齢化率約50%となる熱海市伊豆山地区。2年前の土石流災害では、すぐ近くで災害が起こっていることを知らなかったり、坂の多い土地柄自力での移動が困難だったり、転入したばかりでコミュニティのつながりがなかったりと、様々な事情で避難所を利用できず、自宅での避難生活を余儀なくされていた方々がいらっしゃいました。

さらにその後も大雨による度々の避難指示で、次第に移動することに疲れ、避難を諦めてしまう姿もありました。
オペレーション・ブレッシング・ジャパンでは、地元からのニーズを受けて、発災直後よりお弁当配布や戸別訪問、送迎支援、絵本の宅配便などを実施し、物理的支援はもちろん、心のケアやつながりの創出といった目には見えないところの支援も継続的に行っています。

7月下旬の戸別訪問で嬉しいお話をいただいたので、ここでご紹介したいと思います。
スタッフ南條の訪問を心待ちにしてくれているＮさん。顔を合わせて、親身になって耳を傾け一生懸命聞く南條の姿に、回数を重ねるごとに癒され、話しているうちに考えが整理できるようになってきたのだそうです。そしてその傾聴の大切さを実感したＮさんは、近所で悩み困っている人がいたら、自分の言いたいアドバイスをするのではなく、たくさん傾聴するよう普段から心がけるようになったのだと、話してくださいました。

また、在宅療養をしているご家庭ではいざという時に避難所の利用が困難なため、ブルーボックスで寄贈いただいた食品を、非常時用のバッグに詰めてお届けしました。「何かあった時用の備えがあると、外に出られないのでとても助かります」と喜んでくださいました。

日ごろからのつながりは地域の防災力を高めます。
皆さんも、いつもに少しプラスして、周りにお声がけしてみてください。
コミュニティでのブルーボックスを利用した小さなフードバンクを始めてみることもおススメしています。
小さなアクションは大きな変化への一歩となります。
ぜひ皆さんも、優しさと思いやりに満ちた社会の実現のため、私たちとともにアクションにご参加ください！