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クリスマス・ギビング福祉施設へ広がる 災害時の孤立防止に

経済的理由や病気、災害などで社会的・精神的に孤立しているご家庭や、社会福祉施設へクリスマス・プレゼントをお渡しする社会貢献プロジェクト「クリスマス・ギビング・アクション」。全国のパートナー(協力者)を通じて目標を超える約1100世帯へプレゼントが届けられ、福祉事業所や保育園といった、発災時支援が届きにくい施設とのつながりが各地で広がっています。

社会インフラとして高齢者や障がい者、子どもといった災害弱者をケアしている福祉事業所は、災害時公的支援がなかなか届かず、自力での復旧作業を余儀なくされることが予想されます。特に医療的ケアをはじめ、通常の支援が滞ると命に直結するような場合や、24時間で障がいのある方々の生活を支えている場合は、物資不足などの困難に陥っても自らSOSを発信できず、支援から孤立するケースが過去の災害支援現場で見受けられました。

このような課題を打破するため、福祉的支援に係る施設と事前につながり、助けを必要とする際にはすぐにキャッチアップできるネットワークの構築の一助として、クリスマス・ギビング・アクションが用いられています。

「普段から自然と助け合える関係を築きたい」

クリスマス・ギビング福祉施設へ広がる 災害時の孤立防止に

12月12日(火)、静岡県清水市。この日、クリスマス・ギビングのギフトを持参したスタッフと、車いすで路地を進む一人の男性の姿がありました。
今年もボランティアとして参加してくださった、市内在住の伏見さんです。
自身も身体障がいを持ち、車いす生活を送りながら、「声をあげにくい人たちとのつながりをつくっていきたい」と、今回もアクションを起こしてくださいました。

この日訪れたのは、心身障がい者福祉施設「ともの家」。クリスマス・ギビング・アクションの働きを施設長が快諾してくださり、この日の訪問が実現しました。
プレゼントを渡して、どんな反応が返ってくるかドキドキしながら、利用者80名の方へ伏見さんから用意したギフトが手渡されました。

クリスマス・ギビング福祉施設へ広がる 災害時の孤立防止に

予想外の贈り物に驚きながらも、「ありがとう」と笑顔で受け取ってくださった利用者の方々

「一歩踏み出してみることが大切」

昨年7月に住み慣れた町が、大雨で深刻な被害にあったことで、改めて普段から自然と声をかけあえる関係性の大切さを痛感したという伏見さん。
「人とつながるというアクションは、時に勇気がいりますよね。クリスマス・ギビングでも、プレゼントを渡して果たして喜んでくれるのか、どういう反応が返ってくるのかやっぱり緊張します。
でも一歩踏み出して行動してみたときに、受け取った人が笑顔になったり、ホッとした表情になったりして、そのたびに『やってみてよかった』と思います。」
これからも自分にできる形で、災害時取り残されやすい人たちに寄り添っていきたい、と最後に語ってくださいました。

クリスマス・ギビング福祉施設へ広がる 災害時の孤立防止に

クリスマス・ギビング・アクションは、伏見さんを始めとした各地のパートナーを通じて、希望を生むつながりの種を蒔き続けています。

このあとも今年7月の豪雨災害で被災した秋田県秋田市の保育園をはじめ、宮城県仙台市、愛知県名古屋市の生活困窮者支援団体などにも広がり、12月25日までギフトが届けられる予定です。
皆様も今年のクリスマスは、1つ誰かのためにアクションを起こしてみませんか?
久しぶりに会いに行く、声をかけてみる、そんな小さなアクションで十分かもしれません。いなければ、そうした境遇のなかにいる誰かのために祈ってみてください。


光と喜び溢れるクリスマスシーズン。誰かを思いやる小さな行動が広まり、大きな支援の輪がさらにつながっていきますように!


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