【福島復興支援】コミュニティカフェで家族介護者交流会開催
「支え合うつながりを育てる」当事者同士の家族介護者交流会
2023年10月11日(水)
高齢化と核家族化が進む中、社会全体の課題となっているのが「介護問題」です。在宅で親や配偶者の介護に従事している方のなかには、介護に加え家事や育児、仕事などの負担が加わり、身体的・精神的に追い詰められてしまうケースが珍しくありません。
介護者が悩みや家庭の問題を抱えて孤立することなく、地域とつながりながら安心して生活していくために、南相馬市地域包括支援センターでは家族介護者交流会を定期開催しています。
今回は前回の7月に続き、南相馬市地域包括支援センターと連携のもと、当団体の復興コミュニティスペースで2回目となる「家族介護者交流会」を開催しました。
当日は9名の介護当事者の方々が参加し、コミュニティスペースのsoyocafeが提供するドリンクやお菓子を楽しみながら、当事者同士だからこそ話せる悩みや思いをシェアする時間がもたれました。
南相馬市地域包括支援センターでは、日々介護に奮闘している人々が、孤立することなく社会とのつながりを保てるよう、「家族介護者の交流の場」をつくり続けておられます。当事者同士の交流の場は、同じ立場で悩みを語り合える貴重な場であり、追い詰められて虐待してしまうといった深刻な事態になる前にSOSを発信する外部との接点にもなります。
「当事者の方々が悩みや思いを話し合える場をつくりながら、心身ともにリフレッシュできる機会を」
その目的を果たすため、当団体ではコミュニティスペースを開放し、手作りケーキやお好みのドリンクメニューを提供。
また、介護の現場でも活躍し、ご自身も介護経験のあるアロマセラピスト水谷祐子さんが加わり、アロマ施術×カフェ×当事者交流というつながりの場が実現しています。
- 交流会に参加された女性
「家族が脳梗塞で倒れて、以来ずっと介護生活をしています。家事もしなくちゃいけないから、年齢と共に疲れてしまって。
おいしいお菓子といっしょに温かいお茶が飲めて、なんだかスッキリしました。
外に出て誰かとお話するのはやっぱりいいですね」
介護や地域についての情報交換をしながら、お茶の時間やアロマ体験でリフレッシュされた皆さん。
同じ悩みや生きづらさを抱える人同士がつながり、支え合う、当事者主体の地域コミュニティづくりを、今後も行政との地域連携を深めながらサポートして参ります。次回は来年1月に開催予定です。