【ウクライナ支援】レンタルアートで癒しの空間を ~株式会社アール・フランセ菅原社長様の想い
2022年2月のロシア軍によるウクライナ侵攻から今日まで、Operation Blessingでは現地のニーズに応じて様々な支援を行ってきました。日本からも温かなメッセージとともに、寄付や物資寄贈などたくさんのご支援を頂いております。
今回はイベントの収益金の一部をウクライナ支援のためにご寄付してくださっている株式会社アール・フランセ様(宮城県仙台市)の菅原芳則社長より、事業内容やウクライナ支援に対する想いについてお話を伺いました。
-アール・フランセ様の事業内容について教えていただけますか?
病院やオフィス、レストラン、ホテル、ゴルフ場などに、絵画やフラワアートのレンタル事業をしています。その他に額縁の制作やギャラリーの運営などの事業も行っています。
絵画というと高額なもので身近なものとして楽しむことができないという方々のために、仕事や生活の場に手軽にアートによる癒しの空間を提供したいと思い、このレンタル事業をはじめました。おかげさまで今年の3月に創立23年目を迎えました。
-アール・フランセ様は、事業としての絵画レンタルだけでなく、医療施設などに無料でアートを貸し出す「ボランティアアート」などの社会貢献活動にも力を入れてらっしゃいます。
十数年前に、たまたま地元のテレビ番組で私どもの絵画レンタル事業が取り上げられたことがありました。その時に施設に入院されていたある患者さんから直接電話をいただいたんです。そこで施設に行ってみると、その方は寝返りが打てず、壁の方ばかり見ながら日々を送っておられました。このような方々に「自分の持っている絵で癒されて欲しい」という想いからボランティアアートをスタートしました。
現在でも、一部の医療施設へボランティアとして絵画を飾っていただき、患者さんの心を和ます「癒しと安らぎ」のQOL空間づくりを行っています。
-「絆のプロジェクト」という活動についてお聞かせください。
東日本大震災の後に、宮城県内の9つのホテルと連携して七夕とクリスマスの時期にアートを中心としたイベントを開催して、そこで集めた募金や収益の一部をJETOみやぎという震災孤児を支援するNPO団体などに寄付をしてきました。
ウクライナで戦争がはじまってからは、イベントで募った募金をウクライナの方々のために活用して欲しいと思い、支援先を探していました。
-その時にたまたまNHKの「てれまさむね」で取り上げられた幣団体のウクライナ支援の放送をご覧になったのですね。
そうです。うちの社員がその番組を見て「仙台にもウクライナ支援をしているNPO法人がある」というので支援をすることにしました。
すべてを破壊する戦争に強い憤りを覚えただけでなく、当社のスタッフには小さいお子さんがいる方もいるので「戦争が起きたら自分の子供もかりだされるのではないか」「他人事とは思えない」と感じて、オペレーション・ブレッシングさんへ寄付することにしました。
-最後にウクライナ支援に向けた思いをお聞かせいただけますか?
自分が生きている間に、このような戦争を目の当たりにすることはないと思っていたので、本当に驚いています。戦争は命を奪い、あらゆる環境を破壊するものなので、何とか早く終息するようにと、ただただ祈っています。そのなかで今自分たちにできることがあれば、それを確実にやっていきたいと思います。
もし機会が与えられたら、ウクライナの風景や子供たちの絵など、ウクライナの画家が描いた絵を日本で紹介したいと考えています。
お話を伺っている中で、菅原社長の地域社会に貢献していきたいというお気持ちが強く感じられ、それが「企業市民として常に真摯で社会に貢献できる事業への邁進」という企業理念につながっているのだと思わされました。
またアートを通じて「笑顔を届けたい」という菅原社長の優しいお人柄を感じることができたインタビューとなりました。
ウクライナでは戦争が長期化しているため、今後も長い期間に亘って心の支援、コミュニティ支援が必要となります。オペレーション・ブレッシングでは、現地の支部を通じて支援活動を続けてまいりますので、皆さまのご支援を引き続きよろしくお願いいたします。
→オペレーション・ブレッシングの海外での活動についてはこちらをご覧ください。