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ケニア 幸せのレンガづくりのわが家

ケニア・キマナ地区から
たった数枚の鉄板と、近くの木から取った樹皮、そして枝…
これらを使ってムボトさんが建てたのは、狭く脆い家でした。
その家は雨風を凌ぐのが精一杯でしたが、彼女にとっては暴力を振るう夫から逃れられる安息の場所でした。

幸せのレンガづくりのわが家

ムボトさんは、3人の幼い子どもを連れてここキマナ村に引っ越し、兄から譲り受けた土地で生活を始めました。
しかし、シングルマザーとして子ども3人を養っていく生活は、想像以上に過酷なものでした。
ムボトさんは、炎天下の中長時間薪を割ったり、作った炭を販売業に売ったりして、食料を買うお金を稼ぎました。
子どもたちがより良い生活を送れるよう、ムボトさんは骨身を惜しまず働き続けましたが、家族みんなが安心して暮らせる家を建てる余裕はとてもありませんでした。

「雨が降るたびに、雨水が家に流れ込んできました。それに家にはドアがないから、風の強い日は砂ぼこりがそのまま入り込んできました。」
ムボトさんは、当時の生活についてそう語っています。
「料理する時も、家が狭いから同じ部屋でするしかなくて…子ども達の健康に良くないだろうと思っていました。」

ムボトさんは、子ども達の将来のことも心配していました。
ムボトさん家族がキマナ村に移り住んだ当初、最寄りの学校は家から遥か彼方に位置していました。
幼い子ども達が通うにはあまりにも遠く、また道中で野生動物に襲われる危険性もありました。

オペレーション・ブレッシングは、キマナ村に新しく学校を建設し、子ども達に教育を提供する活動を始めました。
この活動は、ムボトさんやその子ども達だけでなく、地域全体の生活環境を大幅に向上させました。
現在、ムボトさんの子ども達は元気に学校に通い、栄養価の高い食事を毎日摂ることができています。

またオペレーション・ブレッシングは、村に新しい井戸も設置し、キマナ村に住む家族が安全な水を手軽に利用できるようにしました。
「以前は水を手に入れるために、5キロ近くも歩かなきゃいけなかったんです。それが今では、水が目と鼻の先にあるんですから、感謝の一言に尽きます。」

さらにムボトさんは、木炭を作る過酷な仕事に代わって、新しく作物を販売する仕事を始めました。
作物はすべて、オペレーション・ブレッシングの農業プログラムを受けたムボトさんが育てたものです。
また、オペレーション・ブレッシングが特別に贈った山羊も飼育しており、彼女は以前よりも安定した収入を得られるようになりました。

オペレーション・ブレッシングのサポーターによって可能にしたこれらの支援に加えて、ムボトさんにはさらにもう一つ、素敵なプレゼントを受けました。
新品のレンガを使って建てられた、新しい我が家です。

幸せのレンガづくりのわが家

「『あなたのための家が建てられます』と言われたときは、嬉しくて胸がいっぱいになりました。生きてるうちにこんな素敵な家に住めるなんて、想像もつきませんでしたから・・・」ムボトさんは語ります。

新しい家に住んで、ムボトさんと子ども達は以前よりもっと健康的で幸せな生活を送れるようになりました。
ムボトさんは、オペレーション・ブレッシングとその活動を支えている支援者に、心からの感謝を伝えてくれました。
「私たち家族にしてくれたことに関しては、『ありがとう』としか言いようがありません。皆さんに、神様からの祝福があるよう祈っています。」

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