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【米国ケンタッキー州】竜巻被災者の心に寄り添う支援

2021年12月20日現地レポート ダイナ・スレイマン

米国ケンタッキー州-2021年12月に米国中西部を襲った一連の巨大な竜巻は史上まれに見る自然災害となり、甚大な被害をもたらしました。この恐ろしい竜巻により、生後2カ月の赤ちゃんから98歳のお年寄りまで、100名近くの尊い命が失われました。

少なくとも6つの州で被害が発生し、家々は基礎を残して吹き飛ばされ、町全体が廃墟と化しました。オペレーション・ブレッシングの災害対策チームは、皆様のおかげで迅速に活動を始めることができました。

ケンタッキー州のドーソンスプリングスは最も大きな被害を受けた地域の1つです。ここに住むサマンサは、竜巻が近づいてきたとき、7歳の息子ケンデルを捕まえて地下のシャワー室に駆け込みました。「列車が近づいてくるような音でした」と彼女は言います。「ゴーという低い音や、何かが衝突する音が聞こえました」。

けれどもこんな恐ろしい音も、2人が壊れた家から外に出たときに聞いた音に比べれば、たいしたものではありませんでした。周囲は混沌としていました。「誰もが叫んでいました」とサマンサは言います。「みんな走っていました。稲妻が空を走り、どしゃぶりの雨が降っていました」。サマンサを含め、誰もがショック状態でした。音を聞いているとどんどん不安がつのってくるため、彼女は息子を落ち着かせるためノイズキャンセリングヘッドフォンを装着させたといいます。

彼女はこう振り返ります。「まさに大災害でした。ここは小さな町で、全員が知り合いです。みんなの祖父母も曾祖父母も、この町で一緒に育ってきたのです。長年にわたって育まれてきた愛や人間関係が破壊されたようなものでした」。

デンナはこの竜巻に家をまるごと持っていかれました。家にいた2匹の小犬も、持ち物も、すべて失いました。現地にいたオペレーション・ブレッシング(OB)のスタッフのジョシュ・ブラントは、その痛ましい光景を、「街が洗濯機の中に放り込まれ、また地上に投げ出されたようでした」と語っています。

竜巻の後、皆様から被災者のために支援の手が差し伸べられました。皆様は被災者に心を寄せる友人として、食料、水、おむつ、防水シート、片付けのための道具など、なくてはならない災害支援物資を提供してくださいました。もっと大切なものもありました。それは、恐ろしい竜巻に傷けられた人々の心に届いた希望と励ましです。

OBのゴードン・ロバートソン社長は、「復興は長期戦になるでしょう」と言います。「私たちは、彼らに必要とされるかぎり、ここにとどまりたいと思っています」。

デンナは、「言葉では言い尽くせないほどありがたい申し出です」と言います。「これらの団体、教会、ボランティア、すべての人に心から感謝します!神の祝福がありますように」。

■アメリカケンタッキー州竜巻被害支援 災害支援基金

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