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風化させてはいけない3.11

仮設住宅に住む人々

被災地の仮設住宅にて。10万人の被災者の方は、まだ仮設住宅に住んでいます。

東日本大震災から3年が経とうとしています。あの2011年3月11日は、多くの人にとって運命の日でした。震災直後、多くの課題が浮き彫りになり、防災、減災などの観点から、将来の教訓になりつつありますが、最も大切な部分が風化してしまう危険があり、二次災害を引き起こす可能性があります。

それは、多くの被災者がまだ苦しい生活を余儀なくされていることです。避難している被災者の数は全国で約30万人に上り、10万人がまだ仮設に住んでいます。多くは、生き甲斐の無いまま、暮らしています。

?先日、心のケアのイベントでお会いした独身男性のSさん(54)がその1人です。Sさんは、宮城県南三陸町で暮らし、地元の建設会社に勤めていましたが、あの日に、家も職場も津波で流されて、体一つで、88歳のお母さんと一緒に、避難しました。

やがて内陸の仮設住宅に移りましたが、3年が経っても、もう91歳になるお母さんと同じ場所で暮らしています。Sさんには職がありません。足腰が悪いお母さんの世話をしながら、お母さんの年金で二人で生活しています。

「自分はもう死んでもいい」とよく思うと教えてくれました。しかし、Sさんは、オペレーション・ブレッシングが定期的に仮設住宅の集会場で開催している心のケアのイベントに参加するように努力をしていると教えてくれました。部屋から出て、「気晴らしのために来ています」と教えてくれました。

このような方々がまだ沢山いる中で、3.11を風化させてはいけないと思います。朝日新聞によりますと、震災後の肉体・精神的疲労が原因による死亡や自殺(震災関連死)は、岩手、宮城、福島の被災3県で2,973人となるそうです。

オペレーション・ブレッシング・ジャパン開催の心のケア

オペレーション・ブレッシング・ジャパン開催の心のケア教室の参加者たち

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是非、オペレーション・ブレッシングの今後の東北支援活動を応援してください。

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