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身近の困っている人にペイ フォワードしてください

Merry Christmas!

クリスマスや年末になると、みなさんの頭の中は「プレゼント」という言葉でいっぱいになるかもしれませんね。 プレゼントにはクリスマスプレゼントもあれば、お世話になった人への「お歳暮」という形のプレゼントもあります。

私は、日本で育ったので、日本人の「贈り物」の習慣を普通に受止めていました。 親が宣教師だったので、よく家を訪ねてくる人は「恩返し」の意味で、いろいろな贈り物を持ってきてくれました。 子どものころは「与えるより受ける」ことを中心に考えがちです。 幼少の私は「今度家に来る人は何を持って来てくれるかなあ。」と無邪気に考えていた時もありました。

私の親の方も親の方で、何かをもらったら、お返しを考えないといけないことになりました。 何かプレゼントすると、相手は恐縮するのではないかと心配して、何もしないほうがいいと考えることも 日本人の文化にはあるようだと思えました。

ところで聖書には「与えるは受けるより良い」とありますが、昔こんな話を教えてもらったことがあります。

アメリカでドライブ中に車がガス欠になってしまった青年がいました。 偶然、通りかかった老人は自分の車にあった予備のガソリンを青年にわけてあげました。 青年はお金がなく、ガソリンのお金を後でちゃんと返して、お礼しますと老人に言いました。 老人はこう答えました。 「返さなくても大丈夫。私は何もいらない。ただこれだけ約束してくれないか。 もし今度ガス欠で困った人がいたら、君がその人を助けてあげてほしい。」

ここにあらわされているのは『PAY FORWARD(ペイ フォワード:その先のことを思って支払う)』精神です。 自分が与えた人から見返りを期待するのではなく、次に助けが必要な人の面倒を見てほしいと願うこと。 私はみんながそう考えて行動すれば、世の中はもっと良く回ると思います。

私たちオペレーション・ブレッシングは東北地方で震災直後から活動し、困った漁師に資材や船を提供しました。 その時、捕れた魚や水産物を恩返しとして、私たちの事務所に送ってくれたのです。 助けを受けた漁師さんの感謝の気持はとても嬉しかったのですが、 私たちは恩返しを求めているのではなく、助かった人が、今度、誰か困った人を助けてくれればいいと思っています。

そんな中、ある漁師が 「今までは自分のことしか考えていなかった。でもオペレーション・ブレッシングが支援してくれたので 今度は誰かを支援したいと考えるようになった。」と言ってくれました。 この気持ちが心の中に芽生えてくれたこと。 それが私たちの支援活動の一番の成果だと思います。

支援を受けた人、贈り物を受けた人が、その先にいる支援が必要な人の面倒を見てくれれば 私たちの活動はより効果的なものになると確信しています。

今年のクリスマス。 あなたのそばにいて、困っている人たちに『PAY FORWARD』して、心からの贈り物を届けてあげてください。

オペレーション・ブレッシング・ジャパン代表
ドナルド・トムソン

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