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子どもたちの「明日を生きる希望」に

子どもたちの「明日を生きる希望」に

今年の夏、家族揃って福島の子どもたちと一緒に岩手県のキャンプ場で楽しい一泊二日を過ごすことができました。
今年のキャンプでは、福島県相馬市に住む6~11歳までの子ども39人が参加してくれました。

福島県の沿岸部に位置する相馬市は、2011年に起きた津波と地震による原発事故の影響が今も根強く残っており、そこに住む子どもたちのさまざまな不安の種になっています。

昨年に引き続き、オペレーションブレッシングジャパンはそんな子どもたちのためにとっておきのキャンプを企画しました。
大型バスに乗って向かった先は、福島県から320kmほど離れた『国立岩手山青少年交流の家』です。
『交流の家』は秀峰岩手山の山裾に位置しており、周囲は青々とした緑が視界いっぱいに広がっていました。

子どもたちの「明日を生きる希望」に

この大自然の下で、子どもたちはディスクゴルフをしたり、火起こしから行うカレー作りを体験したりしました。
夜には「ベッドタイムストーリー」として、ボランティアやスタッフが絵本の読み聞かせをしました。
その他にも、カラフルな万華鏡作りを体験したり、小岩井農場を訪れておにごっこをしたりとこの二日間をめいっぱい遊びつくしました。

子どもたちの「明日を生きる希望」に

子どもたちの「明日を生きる希望」に

キャンプに参加してくれたマリンちゃん(11歳)は、震災当時わずか6歳でした。
福島の沿岸地域を襲った津波と地震は、マリンちゃんの親戚の命を奪いました。
また、マリンちゃんの自宅は原発からわずか50kmほどしか離れていなかったため
原発の爆発事故によるメルトダウンの影響を避けるため、家族みんなで急遽、他県に避難することを余儀なくされました。

数か月後マリンちゃんが自宅に戻ると、家は大きな被害を受けずにそのままの姿で建っていました。
マリンちゃんは、当時お母さんが放射能の影響を懸念して家中の窓を閉めきったことや
外遊びを禁止したことを今でもはっきりと覚えています。

現在、彼女の地元の放射能レベルは安全値まで下がりましたが、放射能に関する不安は
今も消えることなく地元の子ども達やその家族を悩まし続けています。
原発事故が起こった時、どれだけ自分たちは被ばくしてしまったのか。
また、立ち入り禁止区域と指定されている町の近くで暮らし続けることは
危険なことではないのかという不安が絶えず渦巻いているのです。
廃炉まで30年はかかるという福島原発に脅かされる生活は
震災当時と変わることなく地域住民の大きな負担となっています。

子どもたちの「明日を生きる希望」に

福島県相馬市には、津波によって自宅を流されたり
周辺の放射能レベルが高いために自宅を見放すことを余儀なくされた人々が今も仮設住宅での暮らしを続けています。
オペレーションブレッシングジャパンは続けて原発事故によって被災した地域の子どもたちや家族への支援を行っていきます。

今回、お友達と思いきりキャンプを楽んだマリンちゃんは、オペレーションブレッシングの心のケア活動「あとりえほーぷ」をいつも楽しみしています。
「あとりえほーぷ」は、震災のトラウマを抱えた福島の子ども達をケアする支援活動のひとつで、学校や部活が終わった放課後に開催しています。
県内約500人の子ども達に携わっており、プログラムでは絵画や工作、音楽などを通した心のケアに当たっています。

原発による不安が渦巻く福島県で、マリンちゃんのような子どもたちの
「明日を生きる希望」となるように、皆さまの支援をお待ちしております。

■東日本大震災 心のケア 支援の窓口
支援</p> <p>のお願い

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