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いのちの水

フィリピン被災地で井戸水をくむ子供

フィリピン被災地で井戸水をくむ子ども

水は生命にとって不可欠なものです。先進国に住む私たちにとって、飲み水がすぐに手に入ることが当たり前のことになり、感謝の気持すら忘れてしまいます。しかし、世界中に住む、8人に1人は、毎日十分な飲み水や生活用水を確保できない環境に住んでおり、汚れた水を飲んでしまう住民が病気にかかり死んでいきます。

この問題に加えて、台風などの災害によって町の水道が破壊され、今まで頼っていた水道源が断たれ、井戸、雨水などに頼る必要になります。これは、フィリピンにあった台風ハイアンのあとに起きた大きな問題です。雨水、井戸の水に頼る生活は特に子どもたちに危険なことです。大人が飲んでも大丈夫な水でも、免疫力の低い子どもたちは下痢など、様々な病気にかかってしまう危険があります。

また、海に近い井戸は、海から来た洪水によって、塩水が入り込み、井戸すら使えない状況になります。そこで、今回の台風ハイアンに対して、オペレーション・ブレッシング・ジャパンは、様々な水問題を抱えている人々のために、いのちの水を提供する3つのプログラムを展開しています。

 レイテ島アランアランに設置されたオペレーション・ブレッシングのCLEAN WATER STATION

レイテ島アランアランに設置されたCLEAN WATER STATION

一つ目は、塩素製造プロジェクトです。内陸の井戸や雨水に頼っている住民のために、塩素を作る機械を持ち込み、井戸の水や雨水に少しの塩素を加えることにより、水が安全なものになります。塩素は、奇跡的な効果があり、It’s the “gift that keeps giving.”(塩素という贈り物は、与え続けるものです)と専門家は賞賛しており、水を危険なものからいのちの水に変える力があります。ただ、多くの住民は、塩素を飲み水に入れるための使い方の知識があまりなく、教育する必要もあります。オペレーション・ブレッシング・フィリピンと組んで、この塩素製造、配布と教育プログラムをジャパン・プラットフォームの支援の元、レイテ島のアランアラン町とその周辺に展開しています。

東レのトレスキューを日本からフィリピンに搬送しました。

東レ株式会社の造水機、トレスキューを日本からフィリピンに搬送しました。

二つ目の取り組みとしては、日本の優秀な造水技術を持つ東レ株式会社から、緊急用の造水機2台を寄贈していただき、これらをフィリピンに持ち込みました。この機械は、塩水を飲み水に換える能力がありますので、塩水が入ってしまった井戸のある被災地、ギアン町に設置し、住民に奇麗で安全な飲み水を提供しています。住民は日本の優れた技術に驚き、これまで飲んだ事のない美味しい水を楽しんでおり、子どもたちを病気から守っています。もう一つの機械は、同じ問題を抱えているパナイ島のイロイロ(Iloilo)地区に位置する離島に設置されています。

2014年1月フィリピンにてスタッフと代表理事トムソン(中央)

2014年1月フィリピンにてスタッフと代表理事トムソン(中央)

オペレーション・ブレッシングのもう一つの取り組みは、水そのものをフィリピンに運び込む事業です。日本の災害用に備蓄されたペットボトル入りの飲料水を、入れ替えの時期に合わせて、企業から寄贈を受けて、フィリピンに運び込み、水が必要とされている住民にオペレーション・ブレッシング・フィリピンとの協力で配布します。すでに、160トンの水が今、フィリピンに向かっています。

オペレーション・ブレッシング・フィリピンのスタッフが造水機をテストしている様子

オペレーション・ブレッシング・フィリピンのスタッフが造水機をテストしている様子

今度自宅の蛇口をひねって、安全で美味しい水を頂く時に、恵まれている生活に感謝し、水に困っている世界の人々を思い出し、いのちの水を提供するオペレーション・ブレッシングの事業を覚えてください。

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