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【ザンビア】生まれ変わった喜びの村

ザンビアの首都ルサカから一時間半ほどの所に位置するサンサ村。
こののどかな村には1,000人以上の住民が暮らしており、農業や木炭の製造、狩猟といった伝統技法で生計を立ててきました。

サンサとは、現地のベンバ語で「幸せ」や「喜び」といった意味をさしますが、村民は長年にわたって大きな問題を抱えていました―安全な水を確保できないことです。
【ザンビア 生まれ変わった喜びの村】
砂埃がまざった池の水を汲むため、村民は長い距離を歩かなければならず、帰りは重い桶を引きずるような形で運ばなければなりませんでした。
水は雑菌などの問題から健康被害の危険性がある上、毎日重い桶を担いでの長距離の移動は、貧しい村民の暮らしをより一層過酷なものにしていました。
【ザンビア 生まれ変わった喜びの村】
井戸を掘るための試みも7回にわたって行われましたが、全て失敗し、安全して利用できる水源への望みは薄れつつありました。
オペレーション・ブレッシングは、地元で活動している非政府団体「サンサ村地域振興使節団」を通して、この村の窮状を知りました。

この団体は、孤児や帰る家のない子どもたちを支援し、必要なケアや教育を提供する活動を行っています。
支援を受けている孤児たちも、不衛生な水を手に入れるため、毎日何キロもの道のりを歩かなければならず、感染症などの危険に晒されていました。

事態は急を要したため、オペレーション・ブレッシングはもう一度サンサ村に井戸を掘ることを決心しました。
採掘ドリルによって地中が掘り進められ、多くの障害を乗り越えて、ついに水源に穴があけられました。
とうとう新たな水源から水がわき上がったのです。
【ザンビア 生まれ変わった喜びの村】
オペレーション・ブレッシングは手早くポンプを設置し、湧き出た貴重な水がすぐさま村民の手に行き渡るようにしました。
広範囲にわたる給水設備と、1万9000リットルもの水を貯めておける貯水タンクを設置したことにより、孤児院や小学校でも直接水が利用できるようになりました。

また、村民が水の利用に不自由することが決してないよう、オペレーション・ブレッシングは塩素水製造装置を提供するとともに、装置を村民が動かせるよう操作訓練も実施しました。
しかし、その喜びはこのあと起こる変化の前触れにすぎなかったのです。
【ザンビア 生まれ変わった喜びの村】
オペレーション・ブレッシングは、サンサ村の学校の子どもたちの靴のサイズを測ったのち、新しい靴をひとり一人にプレゼントしました。
大人の村民たちには、検眼医による検査とメガネの提供を無料でおこない、多くの人々が数十年ぶりにはっきりと目が見えるようになりました。

豊かで安全な水と、子どもたちへの新品の靴、そして視力を必要としていた人々に届いた眼鏡によって、サンサ村は新しく生まれ変わりました。
村に驚くべき変化をもたらしてくれた、支援者である皆さんのご支援に心から感謝致します。
【ザンビア 生まれ変わった喜びの村】

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