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【宮城県丸森町】もうすぐ「被災者」を卒業します~

仮設住宅での最後のサロンが開かれました

2019年10月、日本を縦断し甚大な被害を及ぼした台風19号。その通り道であった宮城県丸森町でもまた、人々の人生が一変しました。
あれから3年半、仮設にお住いの方々の多くが、整備が完了した町営住宅・災害公営住宅への転居を進めています。

当時、予期せぬ被災で住み慣れた土地を離れざるを得なかった住民の皆さん。気心知れたお隣さんとも離れ離れ、仮設住宅で人間関係を一から築いていかなければなりませんでした。そこでオペレーション・ブレッシング・ジャパンでは、住み慣れない土地で人と人とがつながるためのサロン運営のサポートが始まったのです。

この3年半、
「ここに来るとほっとするんだよね」
「いつも知っている顔があるっていうのが安心」
「近いからこそ言えないこととかを話せる場所」

など、お声をいただきながら、定期的に足を運び続けてきました。

7月11日 最後のサロン
丸森

その中の一つの仮設住宅で最後のサロンが開かれ、

「みんなで集まるのは本当に最後なんだね」 「3年間やってきたサロンがなくなるのは名残惜しい」

など語り合いながら、仮設の解体が進んでいく前にと、記念に写真をとっている姿も見られました。
少しずつ新しい住宅でのサロンが始まっていますが、心なしか仮設のサロンでお会いする時の話し方とはトーンが違う感じがします。
どこか寂しげな感じがしていた仮住まいとは違い、新しい「住宅」へ移り住むことで、被災前の暮らしに近い、言うなれば「被災者を卒業」された、そのように見受けられるのです。 とはいえ、引っ越しの忙しさが一段落した時には心に穴が開いてしまうのではないかという心配もされています。

不安なこの移行期に、いつもと変わらない顔がある安心感をお届けしつつ、次の春には住民の皆さんで支え合うサロンとなっていくよう、今しばらくサポートを続けていきます。
災害前の暮らしに耳を傾け、今の状況をお聞きし、未来への希望へつないでいきたいと考えています。

丸森

※この支援活動は丸森町との協力により実施されています。

丸森復興コミュニティ支援はこちら

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