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【熱海土石流災害】台湾教会チーム現地視察 伊豆山地区で祈り捧げる

令和3年の熱海土石流災害で寄付をしてくださった台湾基督長老教会が、熱海市内の被災地を視察するため今月7日来日し、伊豆山地区で行っているOBJ復興コミュニティ支援の現場を訪れてくださいました。
この教会は、東日本大震災をはじめとする日本や台湾での災害時に両国の教会を通じて支援を行っており、静岡県の熱海土石流災害が発生した際にも多くの支援を寄付で支えてくださっています。

最初に、熱海復興コミュニティ支援担当スタッフが、発災時の様子からキッズクラブ、高齢者戸別訪問の取り組み、そして今後の活動についてプレゼンでご紹介。
災害が起きた当時の物資提供や移送支援、また子どもたちのストレスケアからはじまったキッズクラブの模様を写真をまじえてご説明しました。
土砂災害から1年が経過しても、コミュニティをつなぐキッズクラブや戸別訪問が必要であること、また自治会から「ぜひ今後も続けてほしい」との切実もいただきました。
緊急時から復興コミュニティ支援まで切れ目のない支援活動を実施していることをご紹介すると、台湾教会の皆様は「地域市民との連携に基づいた、きめ細やかな支援を行っている」と強い関心を示してくださいました。

次に、伊豆山の山腹にある、熱海市の教育と福祉の分野で多大な貢献をされたクリスチャン・岩間甲斐之助の記念像をご案内しました。岩間氏は、この地域のために自身所有の広大な土地を寄付し、老人ホームや小学校の建設に多くの協力を注いだ方です。
晴れやかな青空が広がるなか、台湾教会の皆さんと輪になり、共に熱海の土地の癒しのため、被災した方々の生活再建のために祈りを捧げました。

最後に、熱海市の街の様子を現場を歩きながらご案内し、現在の生活復旧状況や、地域で暮らす方々の生活課題についてシェアさせていただきました。
道路や建築物など、目に見える形で元通りになっていくものもあれば、土砂災害で家や家族、愛する友人を失い、あの日の出来事を思い出しながら悲しみの中を歩んでいる人もいます。オペレーション・ブレッシング・ジャパンは、単に物理的な支援を行うのではなく、復興にむけた歩みを進めるなかで見えてきた地域の課題にひとつひとつ向き合いながら、その土地で暮らす人々の「心」を置き去りにしないコミュニティ支援を継続していきます。

遠いところ足を運んでくださった台湾教会の皆様に心から感謝申し上げます。

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