OBJの11年間の歩みとこれからの支援
2011年東日本大震災より11年、OBJの活動にご理解とご支援をいただき誠にありがとうございます。
オペレーション・ブレッシング・ジャパンは、イエス・キリストの精神に基づき、緊急災害支援、復興コミュニティ支援、心の支援、そしてつながり支援に力を入れ、実践的な活動を行っている国際NGOです。日本国内におけるこれまで11年間のOBJの活動のご報告と今後の展望についてご紹介させていただきます。
これまでの活動(日本国内)
2011年3月の東日本大震災の発生直後に国際NGO Operation Blessing Internationalの日本支部として緊急支援活動を開始し、2013年3月には日本での事業を強化するため、宮城県から特定非営利活動 法人(NPO法人)の認証を取得しました。
2011年~現在:東日本大震災の被災者支援開始(岩手県、宮城県 、福島県)
2012年~現在:心のケア支援開始(東北被災地)
2015年:関東・東 北豪雨 の被災者支援(栃木県)
2016年:熊本地震の被災者支援(熊本県)
2017年:九州北部豪雨の被災者支援(大分県)、福島県南相馬市にコミュニティ復興支援拠点を設置
2018年: 西日本 豪雨 の被災者支援(岡山県)、北海道胆振東部地震の被災者支援(北海道、富川町)
2019年:台風15号(千葉県)、台風19号(千葉県 ・長 野県 ・宮城県)の被災者支援
2019年~現在:仮設住宅コミュニティ支援(宮城県丸森町)
2019年~現在:”こころの解放”プロジェクト、祈りのリクエスト
2020年:COVID-19対策のための除菌水配布事業(全国27都道府県に配送)、 令和2年7月豪雨被災者支援(熊本県、福岡県、宮城県)
2020年:市民ソーシャルワーカー育成事業を開始
2021年:令和3年福島沖地震被災者支援(宮城県)、令和3年7月豪雨災害支援(静岡県熱海市)、クリスマス・ギビング・キャンペーン
2021年~現在:復興コミュニティ支援(静岡県熱海市)、「地域住民による総合相談」拠点作り開始
~人生100年時代、誰一人孤立させない社会の実現へ向けて~
今から3年後の2025年、団塊世代が75歳となり、日本国民の4人に1人が後期高齢者という超高齢化社会を迎えます。
同時に少子化が進み、社会保障の担い手となる生産年齢人口が減少、様々な社会的・経済的な課題が深刻化すると予想されています。実はこれは被災した地方で既に起きている現実であることを私たちは見てきました。
高齢化が進んでいる地域での災害は労働人口の急速な流出を招き、地域の力が急速に低下してしまうのです。
OBJではこれまでの災害支援および復興コミュニティ支援の経験から、高齢者が共助の担い手になる可能性を見出し、そのための仕組み作りを進めています。市民ソーシャルワークによる『地域住民による総合相談』という横のつながりを通して、地域福祉や災害支援、生きがいの再発見を提供していく試みです。
『人生100年時代』と言われる、まだ私たちが経験していない『時代』。成熟した知性・霊性・精神性をもって向き合い、『誰一人孤立させない』優しさと憐みに満ちた社会を、皆様とともに実現していきたいと考えています
SDGs(持続可能な開発目標)の主な目的として掲げられている「誰一人として取り残さない」
そんな世界の実現に向けて、オペレーション・ブレッシング・ジャパンは組織的に支援活動を行うNGOとして、これからも助けが届きにくい人々を探し出し、支援の手を差し伸べていきます。
いざという時、機動力をもって迅速な支援活動ができるよう、ぜひ継続的なご支援もご検討ください。
そして一緒に、誰一人孤立させない支援活動を組み立てていきましょう!