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【熱海土石流災害】被災から約1年6ヵ月 移ろう伊豆山に寄り添って

2021年7月、静岡県熱海市伊豆山で大規模な土石流災害が発生しました。
発災直後から支援活動を継続している私たちですが、今も立入制限される警戒区域にはテープが張られ、自宅に戻れない人々、あの時の恐怖を度々思い出しながら暮らしている人々がいます。

オペレーション・ブレッシング・ジャパンは、地域住民の方の迅速な生活復旧にむけて、被災直後は支援物資の配布や運航中止となった路線バスに代わる移送支援、そして被災住民の交流会や子どもの遊び場を提供するキッズクラブを行ってきました。
熱海土砂災害 伊豆山キッズクラブ

(遊び場を失った子どもたちの居場所が必要に)

土石流によって以前の遊び場を失った子どもたちのために、「安心して過ごせるストレスケアの居場所を」と2021年の7月から開始している伊豆山キッズクラブ。
はじめは数名の児童からはじまり、アートや絵本の読み聞かせ、また鬼ごっこなど体を思いきり動かして言葉にできない思いを吐き出せる環境を心がけ、そこに地域住民の方がボランティアで参加し様子を見に来てくれたりと、コミュニティの場がひろがりました。
災害後夜眠れなくなり、心身のストレスから歯ぎしりが止まらなかった子も、「ここに来てから症状が出なくなった」とお母さんがお知らせに来てくれたこともありました。

熱海 キッズクラブ

(キッズクラブに来た子どもたちで一気ににぎわう公民館)

現在は隔週公民館をお借りし、低学年から高学年まで幅広い年代の子どもたちが参加しています。
昨年12月に開催したクリスマス会では、飛び入りも含めなんと合計28名の児童、7名の保護者が参加してくださり、にぎやかな声が響き渡りました。
お菓子ハントやクリスマスソング、絵本の読み聞かせ、ビンゴゲームをして子どもたちみんなで盛り上がり、その様子を地域の大人たちが見守り交流を深める、とても充実した時間となりました。

熱海 キッズクラブ

(ビンゴ景品をうれしそうに受け取る子どもたち)

企画準備・ビンゴ景品などを用意してくださった未来創造部様、宣伝協力してくださった子ども会の難波様、絵本読み聞かせの田淵様、クリスマスソング担当の子ども食堂の中島様、お菓子ハント用のお菓子やジュースを提供してくださった、ナベショーのハチミツ屋様と焼津教会の皆様、子ども達と交わってくださったNPO法人カタリバ様に、心から感謝申し上げます。

オペレーション・ブレッシング・ジャパンでは、今年も伊豆山に根差し、キッズクラブを通じたコミュニティ復興支援、また高齢化率が極めて高い地域での見守り戸別訪問を継続します。
今後どのようなプログラムを展開していくか、どうすれば住民の方々が生き生きと、地域とかかわりながら生活していけるかを、おひとりおひとりの声に耳を傾けながら一緒に悩み、考え、住民主体のコミュニティの復興を応援し続けます。
熱海 キッズクラブ

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