【福島:心のケア】作品作りによる学びと成長
福島の子どもたちの心の復興を支援しているオペレーション・ブレッシング・ジャパンの「あとりえほーぷ」。
夏休みに入る前の先月、南相馬市のひばり生涯学習センターにおじゃましました。
学校帰りの6人の子どもたちが、元気に参加してくれました。
今回は「オリジナルの絵本を作ろう」をテーマに、絵本の絵をまったく見せないで子どもたちに読み聞かせを行い、
それぞれの想像力を働かせて物語の一枚絵を描いてもらいました。
スタッフが読む物語に熱心に耳を傾けた後、それぞれ白い画用紙とにらめっこをしながらイメージを膨らませていきます。
丁寧に鉛筆で下書きをしてから始める子や、好きな色の絵の具をつけて勢い良く筆を滑らせる子など、
それぞれの個性が垣間見えました。
自分の好きな絵の具を選んで、画用紙に物語を描いていく子ども達の表情は真剣そのもの。
「ここのグラデーションどう?」
「これ何に見えるかな?船に見えるかな」
とスタッフに問いかけながら、自分自身が表現したいものを真っ白な画用紙から作り上げていきました。
「作品を創る」ことは自分自身と向き合う時間であり、作品は自分の心を映すということができます。
作品を一つ一つ創り上げることが、新たな自信と達成感に繋がっていきます。
あとりえほーぷでは、子どもたちが受け身でなく、自らの手で自分を表現するという実体験を大切にしてきました。
この体験が、子どもたちの肯定的な気持ちを育て、今後大人になっていくための大きな糧になることを願っています。
復興は容易にいかないことですが、未来を担う子どもたちが前向きに、力強く成長していけるよう、復興の歩みに寄り添いながら支援を続けていきます。