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飢餓との戦いに勝利しよう

by ビル・ホラン

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貧しい人々のほとんどが持っているものが、少なくとも1つあります。それは、慢性的に空っぽの胃袋です。あなたは、毎日、痛いほどの空腹を抱えて歩き回ることを想像できますか? 常にお腹が空いていると、貧困という引力を振り切るために必要なエネルギーがわいてきません。飢えている人には、食べさせなければなりません。効果的にそれをするには、どうすればよいでしょうか。

飢えは、きわめて身近なところにあります。今はしのげても、次の食事はないかもしれないのです。飢餓との戦いには終わりがないように思われるかもしれません。けれども、貧しい人々が自活するすべを身につければ、まったく新しい世界がひらけてきます。自分の足で立ち、チャンスをつかむことができるのです。

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持続可能な方法で人々を飢餓から救済することをめざす私たちの努力については、この数ヵ月間のBlessings Newsletter*にも、多くの記事が掲載されています。私たちは、1つの家族にきめ細かな支援を行うこともありますが(例えば、Blessings Newsletterの5月号4ページのメラリスという女性の物語)、多くの場合は、地域全体、ときには国全体を強力に支援しています。

Operation Blessing International(OBI)が世界各地で進めている現在の取り組みを、いくつかご紹介しましょう。アメリカでは、テキサス州ダラス近郊に新しいOBI集配センターを完成させました。ここでは、企業から寄付される数千トンの食料を受け付け、南東部全域のパートナーにトラックで輸送しています。ケニアのマサイ族の村では、点滴灌漑(水を節約するため、畑に張りめぐらせたチューブから作物に水をゆっくり滴下する灌漑方式)の方法と旱魃(かんばつ)耐性作物の育て方を教えています。ホンジュラスでは、病害に耐性のある新しい品種のジャガイモの育て方を農民に教えています。

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ハイチでは、太陽光発電施設を備えた養魚場と孵化場を運営して、事業を始めたばかりの養殖業者にテラピアの幼魚を提供し、技術支援もしています。ニジェールでは17の飢饉対策用穀物バンクを運営しています。メキシコシティーでは都市部の若者を雇用してパン屋を開き、彼らが料理人になる訓練を受けるのに必要な資金も提供しています。津波によって大きな被害を受けた日本の漁村では、漁船と漁具を提供しています。アフリカのマリ共和国では、野菜の種子を配布して農学を教えています。

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これらはいずれも、困っている人々が自活できるように導く、革新的な方法です。皆様のこれまでのご支援と、これからのご支援によって、私たちは飢餓との戦いに勝利することができるのです! OBIへの変わらぬご支援に、心よりお礼を申し上げます。

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