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竜巻被災者にビッグなサプライズ

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2013年5月、竜巻の襲来を告げるサイレンが鳴り響いたとき、フロイドは絶体絶命の危機にありました。彼は2人の幼い息子を抱き上げて、近くのシェルターに走りました。アメリカ史上最強のEF5クラスの竜巻が一帯を破壊し尽くす間、彼らはそこで身を潜めていました。

竜巻が去り、我が家に帰ったフロイドは、家が倒壊していなかったことに安堵しました。けれども、その数時間後に豪雨が襲い、近くのダムが決壊しました。眠っていたフロイドは、家の中に入ってくる水がたてる轟音に目を覚まし、7歳のオースティンと4歳のフレッドをベッドから引きずり出すと、深い水をかき分けて安全な場所に避難しました。

flood_damage水がひいたとき、彼らの家はまだ残っていましたが、大きな被害を受けていました。3人は1つの部屋で暮らし、1つのベッドで一緒に眠りました。フロイドは、損傷した石膏ボードを剥がす作業に着手しましたが、2人の幼い息子の世話をしながら家を修繕するのは困難でした。

Operation Blessing International(OBI)がフロイドと息子たちの苦境について耳にすると、早速、チームが手伝いを申し出ました。

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OBIの国内災害救援部長のジョディー・ゲティスは、「私たちはフロイドの家の前で話をしましたが、家の中はほとんど空っぽでした。彼は、自分1人で作業をする苦労を語り、私たちが協力を申し出たことをとても喜んでくれました」と言います。
OBIはフロイドと子供たちに、「新しい石膏ボードを貼ってみたいので」しばらくホテルに宿泊して、家には近づかないようにしてほしいと言いました。そして、3週間かけて石膏ボードを貼り、れんがを積み、羽目板を取り付けて、家をすっかり変身させました。さらに家具も備え付け、家族写真を飾り、裏庭には子供たちが遊ぶためのブランコを作りました。
自宅に帰ってきた一家はボランティアの歓声に迎えられ、家の再建という、人生最大のサプライズを受け取りました。これが、OBIが一部の被災者に対して行っている「エクストリーム・ブレッシング(究極の思いやり)」プログラムです。「部屋に入った少年たちが息をのむ音がし、それから『パパ、すごいね!』と言うのが聞こえました」とゲティスは言います。

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少年たちはすぐに部屋から部屋へと駆け回って探検をはじめましたが、フロイドはあっけにとられていました。「居間に石膏ボードを貼ってもらえることは知っていましたが、こんな大掛かりなリフォームをしてもらえるとは思っていませんでした」と彼は言います。

「フレッドは、とても喜んでいるよ」とオースティンが言い足しました。「僕もだよ!」。
巨大な竜巻がオクラホマ州に甚大な被害をもたらした後、OBIは6,700食以上の食事の配給を含めて被災者に食料と救援物資を提供し、住民の瓦礫除去を手伝うために5,000人以上のボランティアの調整を行いました。現在は、この竜巻により自宅が全壊してすべてを失い、保険にも入っていなかった高齢の被災者のために、初めて、何もない状態から家を再建する作業をしています。

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