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【モロッコ地震】汚染された水の感染症から被災者を守る

モロッコ地震が発生して2か月。OB支援チームを歓迎してくださる被災者の皆さんと時間を過ごす中で、私たち現地スタッフはたくさんの心を打つような話を聞いてきました。このような恐ろしい出来事の後、生存に必要な多くのものが損傷または破壊されてしまいます。モロッコのアミズミズの人々にとって、生命線は安全な水と衛生環境です。
家を失うことだけでも過酷ですが、モロッコの地震の生存者の多くは今もテントで生活しています。しかし、安全な水や衛生設備へのアクセスがないまま日常生活を管理しようとするのは耐え難いことです。アミズミズの多くの住民は、シャワーやトイレ、さらには信頼できるきれいな水へのアクセスさえもありません。この現実とともに、新たな脅威が生じています – 水から伝染する病気に感染する危険性があるのです。

モロッコ地震

アミズミズ―破壊された家と生活
アミズミズに住む地震の生存者、ギズレーン・アウロアールさんは、自身と子どもたちの経験をスタッフに話してくれました。
「地震の翌朝、私たちは現実を目のあたりにしました。見るも無残な我が家、助け出される人々、命を落としていく人々・・・近所で亡くなった人も知っています。残念でなりません。」
彼らは愛する人々を失っただけでなく、バスルームの洗面台やシャワーが破壊されたことで、彼らの尊厳の一部も失ったと言えるでしょう。彼らの家が破壊されたため、彼らはテントで生活することを強いられ、安全で適切な衛生設備や衛生手段を失いました。ギズレーンさんは、「公共のトイレは閉鎖されています。女性や特に子どもたちがトイレを使ったり入浴したりする場所はありません。これは本当に危機的な状況であり、多くの人々が苦しんでいます。」とも訴えました。

モロッコ地震

モロッコにおける水系感染症の予防
モロッコの子どもたちは特に水系感染症にかかるリスクが高く、こうした状況は感染症蔓延の温床となります。しかし、皆様の持続的な支援により、オペレーション・ブレッシングはこの危機に介入し、トイレだけでなく、水を必要とする人々のために洗面台やシャワーを設置することができました。
ギズレーンさんは、「一生懸命働いてくれたボランティアに感謝しています。そして、この支援をもたらしてくれた人々にも感謝します。あなた方の支援は、私たちにとって言葉に尽くせないほど大きな意味をもつものです」と感謝の気持ちを伝えてくれました。現地の人々は、もはや野生の動物のように野外で排泄することがなくなり、一日の終わりにシャワーを浴びる生活を取り戻すことができました。地震以降失われていていた、人としての尊厳ある生き方を回復したことは、被災者に大きな希望をもたらしています。
皆様の持続的な支援に感謝します。私たちは彼らに「イマーゴ・デイ」、つまり彼らが神の姿に造られたことを理解させ、神が彼らを見て愛していることを伝えています。

モロッコの人たちがこの困難を乗り越え、生活を再建し続けるために、どうか引き続きお祈りください。現時点で被災者を支援するために寄付をご希望の場合は、https://objapan.org/donation/donation-ob/にアクセスしてください。


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