ルーシーの微笑み -アフリカ ケニアから-
マサイ村のある貧しい家庭に小さなルーシーが誕生した時、家族はつらい現実と向き合わなくてはなりませんでした。
最愛の娘は、村の間で呪いと恐れられている「口唇口蓋裂」という先天性の病気を持って生まれてきたのです。
●呪いを信じる村の風習
現地のオペレーション・ブレッシングスタッフは、村の風習について次のように語っています。 「マサイ村の間では、先天性奇形児を”呪い”だと信じる慣習があります。もし分娩が家庭や人目につかない場で密かに行われた時は、そのような赤ちゃんは絞め殺されることになっているんです。幸いにも、ルーシーは病院で生まれたため助かりました。」
しかし呪いを恐れたルーシーの父親は、家族を見捨てて家から出て行ってしまい まだ年若い母ジョイスは、生まれたばかりのルーシーを連れて彼女の両親が住む隣村へと避難しなくてはなりませんでした。
深刻な口唇口蓋裂のために上手くお乳を飲めないルーシーは、十分な栄養をとることもままならない状態でした。 ジョイスは、ルーシーに待ち受けている社会的な仕打ちを恐れ、彼女の将来について非常に悩んでいたのです。
●「この病気は治ります」
苦悩の中にいたジョイスに希望の光が差したのは、ルーシーが生まれて3ヶ月の時でした。 訓練を受けたオペレーション・ブレッシングの現地保健医療ワーカーがルーシーと会い、この病気は治ると告げたのです。
オペレーション・ブレッシングは家族に無償で手術を施し、ルーシーは可愛らしい笑顔を手にすることができました。 ずっと呪いのことを恐れていた彼女の父親も、彼女が適切な治療を受けて病気が治ったことを知って、また家族の元に戻ってきました。
母親のジョイスは次のように語っています。 「私の子どもの人生を変えてくれたオペレーション・ブレッシングに心から感謝しています。これでルーシーも、大きくなったら他の子と同じように学校に通うことができます。 夫も戻ってきてくれて、今はとても幸せです。」
●自らの体験を広めるジョイス
さらに素晴らしいことに、ジョイスは自らの体験を、マサイ族の母親たちに広めていく決心をしました。 彼女の話は、口唇口蓋裂は呪いだとする風習を変え、必要とされている治療を受ければ、 ルーシーのような子どもたちも地域でのびのびと暮らすことができるんだという希望を与え続けています。
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