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クリスマス・ギビング・アクション|5年間取組みレポート

孤立や孤独が深刻化する中、「あなたはひとりじゃない」というメッセージを届けるクリスマス・ギビング。私たちは、”クリスマス・ギビング” プロジェクト開始から5年、同じ思いを持つ人々とともに、全国各地で心のつながりを育む取り組みを続けてきました。ギフトと会話を通して生まれた、小さくも確かな変化をレポートします。

「あなたはひとりじゃない」
孤立を防ぎ、心のつながりを育むクリスマスギビング

一段と寒さが厳しくなり、街がきらめく光に包まれるクリスマス。

多くの人が家族や友人とあたたかな時間を過ごす一方で、プレゼントを用意できない人、贈る相手も受け取る予定もなく、静かにこの季節を迎える人たちがいます。物価高が続く今、そうした孤立や寂しさは、決して特別なものではなく、誰の身近にも存在しています。

クリスマスギビング 熱海土石流災害
クリスマスギビング 仙台青空会

クリスマスギビングは、「いざという時に助け合える、思い合える社会」を目指し、社会の孤立・孤独を防ぐきっかけをつくりたいという思いから始まった取り組みです。同じ思いを持つ人たちが、それぞれの場所で、必要としている人に声をかけ、会話を交わし、関係を育んでいく。その一歩を後押しすることを大切にしています。

クリスマスギビング準備  ブレッシングルーム
クリスマスギビング準備 ブレッシングルーム

私たちが届けているのは、お米やお菓子、絵本やカードを詰めたギフトとともに、「あなたはひとりじゃない」というメッセージです。協働・賛同いただいた協力団体やボランティアを通じて、生活や災害の困難を抱える人々、ひとり暮らしの高齢者、ひとり親世帯、障がいのある方々、在日外国人、福祉施設などへお届けしてきました。5年目となる今年は、2,000セットのギフトを用意し、心のつながりが生まれる機会をさらに広げています。

→クリスマス・ギビング2025の様子はこちら

はじまりは、被災地支援での小さな気づき
-「つながり」社会的孤立を減らす-

このプロジェクトがスタートしたきっかけは、2019年の長野県の台風災害支援の現場での気づきから。 災害時に“自ら助けの声を出せない人”や“自分が何に困っているのかうまく伝えられない人たち”が存在し、その方たちは平常時から、生活のしづらさを抱えていることを知りました。災害支援ディレクターの弓削は当時を振り返り、「地域住民の見守りや些細な気づきが、災害時は人の命を救う可能性を持っていることを知り、この時から、『助けて』と言えない人たちの見守り方法、地域でのネットワークの作り方などを模索しています。私たちは、平常時から、一般生活の中での困り事の解決を支援する市民ソーシャルワーカーの育成に力を注ぎ、地域住民同士による助け合いネットワークの実現へ向けた一歩を踏み出しました。このアクションは、そういった社会的孤立をなくすため、季節のイベントを活用した取り組みとしてはじまったものです」

クリスマスギビング 戸別訪問
クリスマスギビング お米

これまでの実績

これまで5年間にわたり、多くのボランティア、協力団体、支援者の皆様に支えられ、全国各地で規模を広げながらクリスマス・ギビングを実施してきました。

・第1回(2021年)|クリスマス・ギビング・キャンペーン
  8都道府県10拠点 300セット配布
  初めてのクリスマス・ギビング
・第2回(2022年)|クリスマス・ギビング・キャンペーン
  12道府県 640セット配布
  日本へ避難していたウクライナの人々へはお米の代わりに小麦粉や生活用品、ウクライナ語の聖書をプレゼント
・第3回(2023年)|クリスマス・ギビング・アクション
  13道府県 1,210セット配布
  より多くの人たちにアクションを起こしてほしいという願いから、名称を変更
  秋田の豪雨災害被災地では浸水被害のあった保育園。子どもたちだけでなく、先生や保育園周辺の被災された高齢者の方へもプレゼントし、皆さんに喜んでいただきました。
・第4回(2024年)|クリスマス・ギビング・アクション
  10都府県 922セット配布
  他プロジェクトの支援活動が重複したことでマンパワーが不足し、アクションの規模は前年比で縮小しました。
・第5回(2025年)|クリスマス・ギビング・アクション
  11都府県 約2,364セット配布
  今年は過去最大の配布数となります。
【数字でわかるクリスマス・ギビング】
実績年数:5年
配布地域:全国24都道府県
累計配布数:5,436セット

→クリスマス・ギビング過去の活動レポートはこちら

小さな交流から対話が生まれ、
誰にも言えなかった心の内を話してくれる人も。

クリスマス・ギビング・アクションは、「誰かのために何かしたい」と思っていながらも、何をすればよいか分からない人が、実際に行動を起こすきっかけとなっています。

例えば、「被災地で誰かのために何かしたいと思っていたが、このアクションに関わったことで、被災した人の声に耳を傾けることができた」という声や、「これまでクリスマスは教会や家族でお祝いするだけだったが、このアクションのおかげで、こちらの心も温まる時間となった」という声。さらに「ギフトを渡す時に、『OBJという団体からです』という説明ができるので、私ひとりではなく、たくさんの人の思いが支援になっている、と直接伝えられることに喜びを感じた」という声も。

クリスマスギビング
クリスマスギビング 能登半島地震 仮設住宅へお届け

ギフトを届ける際には、対話を大切にしています。クリスマスを心苦しく感じていたというシングルマザー、障がいを持つ孫をひとりで育てるおばあさん、3.11で被災しホームレスになった男性など、ギフトを受け取った人たちとの間には対話が生まれ、誰にも言えなかった心の内を話してくれることもあります

「つながり」が支援ネットワークを強くする

このアクションでの訪問以降も、交流はゆるやかに続き、これをきっかけで地域のコミュニティへ足を運ぶようになったひとり親家庭もあります。また、一人暮らしのお年寄り宅への戸別訪問を継続。「また来年も会おう」という期待が、だれかの未来の希望となっていることもあります。なにより、アクションを実行する支援者同士のつながりが、私たちの平常時の活動にも生かされているのです。

クリスマスギビング 活動前にボランティア向け防災対応ワークショップを実施
クリスマスギビング 仮設住宅訪問

私たちは、このクリスマス・ギビング・アクションを通して生まれた新しいつながりや、さらに深められたつながりによって、いざという時に連絡し合い、支援協力ができるネットワークを充実させ、機能させることを目指しています。実際に、能登半島地震の時には、支援したいという気持ちを持つ人々と、ネットワークを通じて早急にコンタクトを取り支援活動を展開することができました。

クリスマスギビング ギフトを手渡し
クリスマスギビング 東日本大震災復興コミュニティスペース

私たちの取り組みはまだ小さなものですが、市民の善意や思いやりから生まれる「つながり」がさらに広がり、優しさと慈愛に満ちた社会になることを心より願っています。

このつながりを、次の人へ。

皆さまのご寄付が、孤立や孤独の中にある人へ「あなたはひとりじゃない」というメッセージを届け、心のつながりを育む一歩になります。ぜひご協力をお願いいたします!

※ご寄付は、ギフトの準備・配送、地域での対話の場づくりに活用されます。

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