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【コロナウイルス対策支援】コロナと闘う医療現場を応援~難民・移民が届ける防護ガウン~

【大阪府大阪市】
「社会活動センター シナピス」のとある一室で、複数の外国人の方がビニールにハサミを滑らせています。
彼らが作っているのは、医療機関へ配布する医療防護ガウン。作業場には、私たちがお届けした除菌水が置かれています。
作業時の衛生環境を保つため、作業台や手を除菌する際に使用されています。

「社会活動センター シナピス」は、迫害によって日本へ逃れてきた人をはじめ、異国の地からやってきた人が日本で生活できるような支援活動を行っている施設です。この場所には、アフガニスタンやイランといった中東諸国、コンゴ民主共和国やウガンダ、ナイジェリアなど、多様な国籍の人々が在籍しています。彼らが日本に来た理由も、政治的迫害や内乱からの避難、経済的困窮からの脱却など様々です。
しかし、彼らが抱える根底の問題は共通しています。法律や社会制度の狭間で、非常に不安定な生活を強いられているということです。
今回は、シナピス事務局長のビスカルド篤子さんにお話を伺うことができました。

コロナが浮き彫りにしたもの~難民に突きつけられている厳しい現実~

皆さんは毎年何人の難民が日本に来ているかご存知でしょうか。
そ2019年一年間で日本に庇護を求める難民申請数は10,375人、そのなかで正式に難民と認定される人は、たったの45人でした。

難民申請の結果がでるまでには平均3年、長い場合で5年近くかかります。
難民申請中は、政府からの支援金を受けることができますが、支援金を得る審査に数ヶ月かかるうえ、受給額も生活保護と比較して3分の2程度と限られています。
そのため、難民申請者らの多くは、受給するまでの間生計を立てることができません。最低限の衣(医)・食・住もままならならず、来日直後、時にはホームレス状態になってしまう人もいます。

シナピスでは、手作りのグッズ販売や、教会の敷地内の清掃活動などを通じて、こうした方々の生活支援を行ってきました。しかし、今回のコロナウイルスの影響で販売先や教会が次々と閉鎖し、貴重な収入源が完全に絶たれてしまったそうです。
ゴールデーンウィーク明けには、明日の生活さえままならない方々が多く、シナピスに寄せられた寄付や、食料品の配布を続けて何とか彼らの生活を支えていました。しかし、コロナウイルスの収束が見えない中でこれからどうするのか、途方に暮れていたそうです。

コロナ禍で生まれた新しい働き

そのような中始まったのが、コロナウイルスに対応する医療従事者を支援するための、医療用ガウンを手作りする活動でした。
きっかけは、われわれのパートナー団体である社会福祉法人ミッションからしだねから、「医療現場でガウンが不足していて、ポリ袋で代用品を作れないか考えている」と聞いたこと。ビスカルドさんは、「医療現場の窮状を支え、かつ生活に困窮している難民の雇用につながる」として、今月上旬からガウン制作に乗り出しました。

私たちの除菌水が、作業前の台や手の除菌に役立てられています!

現在はシナピスに在籍するメンバーの方々が、毎日約100枚のガウンを制作し、ミッションからしだねを通じて京都の医療機関へ配布されています。ガウンの消費量が通常の何倍も増えているため、病院関係者も大変喜んでくださっているそうです。

難民が置かれている厳しい社会状況を、ビスカルドさんは次のように語られました。
「難民として申請をした人たちは、原則として結果が出るまで日本にいることができますが、極めて不安定な法的地位に置かれ、最低限の生活保障を受けることすらできません。例えば今回国民に給付された10万円も、生活保護も受け取ることはできません。
日本の在留資格を得たものの、働き先がない、収入を得られるあても頼りにできる知り合いもいない、祖国にいつ帰れるかもわからない。

結果的に、命がけで逃れた日本でも希望ある未来を描くことができず、見通しのつかない未来の中で押しつぶされてしまうのです。」

誰も支援の手からこぼれ落ちない社会を目指して

シナピスでは、このような苦難に置かれている人々が人としての尊厳を失うことなく生活できるよう、奉仕活動や相談窓口を設け働きかけを行っています。
今回、除菌水製造・配送プロジェクトを通して、当団体とシナピスとにつながりが生まれました。
その中で改めて思い起こされたのは、何か大きな災害が起きたとき、社会の中で特に弱い立場にある方々が、より深刻な状況に追いやられてしまうことです。
コロナウイルスの影響で、派遣切りや休業による収入源のストップなど、まさに明日の生活さえ危ぶまれる方々が急増しています。そしてそこに国籍の違いはありません。
私たちの今までの生き方が根底から揺るがされている今だからこそ、社会に潜む問題について一人ひとりが向き合い、関心をもっていくことが求められているのではないでしょうか。

オペレーション・ブレッシング・ジャパンは、医療・福祉施設を始め、難民・移民支援に携わる施設へも除菌水無料配布をおこなっています。
コロナ禍にあっても人々の命と生活を守る活動を続ける団体・現場のスタッフを、私たちは支え続けます。皆様もこの支援に加わっていただければ幸いです。

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この活動はSAPジャパン株式会社の助成協力をいただいて実施しています。

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