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【福島復興支援】親元を離れた小さな冒険!キッズサマーキャンプ開催

子どもたちが健やかに成長していくためには、十分な教育環境と体験機会が欠かせません。
親元を離れて同世代と衣食住を共にし、基本的な生活習慣を身に付けることは、子どもたちの社会性と主体性の大きな成長に繋がります。
しかし、昨今はコロナウイルスの影響により、学校行事や修学旅行が中止や延期に追い込まれ、子どもの貴重な体験の場が数多く失われてきました。
私たちオペレーション・ブレッシング・ジャパンは、東日本大震災の被災地である福島県南相馬市で、学童保育、年に一回のサマーキャンプを行い、地域の子どもたちの「育ち」を応援する活動を続けています。

2022年8月8日〜9日、福島県南相馬市の子どもたち18人が、夏の思い出づくりに私たちのキッズサマーキャンプにでかけました。初めて親元を離れてお泊りする子もいた、一泊二日の小さな冒険。
子どもたちに待ち受けていたドキドキわくわくの体験をご紹介します!
【福島復興支援】親と離れて過ごす1泊2日の小さな冒険!キッズサマーキャンプ開催

いざ出発!南相馬から宮城県大和町へ

【福島復興支援】親と離れて過ごす1泊2日の小さな冒険!キッズサマーキャンプ開催
快晴に恵まれた出発当日。朝の8時頃から、集合場所である南相馬ジャスモールのツリーサークルに続々と集まる子どもたち。キャンプをサポートしてくれる、アメリカオレゴン州から来てくれたボランティアチームも合流です。
「ちゃんとおやつ持ったかな?!」「お母さん、行ってくるね!」
あちこちで元気な声が飛び交い、笑顔で見送るお父さんとお母さんに手を振って、バスは最初の目的地である宮城県大和町の蛇石せせらぎ公園にむけ出発しました。
【福島復興支援】親と離れて過ごす1泊2日の小さな冒険!キッズサマーキャンプ開催
青々とした木々の長いトンネルをぬけると、山々に囲まれたせせらぎ公園の川が現れました。
日差しの暑さを吹き飛ばすように、川にダッシュで飛び込む子どもたち。
魚を捕まえようとしたり、きれいな石を拾い集めたりと、思い思いに好奇心を発揮しています。


そこにもう一つのボランティアチームである拡大宣教学院のメンバーも加わり、いざ夏の風物詩であるスイカ割に挑戦です!
「そっちじゃないよ!」「右右!」と一生懸命目隠しした子にエールを送り、見事割れた時はワッと歓声が沸きました。
みんながめいっぱい動いてお腹が空いたころを見計らい、川のほとりでお弁当を広げお昼ごはん。
さっき割ったスイカも、青空の下でみんなで美味しくいただきました。

初めての場所、新しい仲間

30分程山道を抜けると、今回の宿泊地である大衡村のゴスペルタウンに到着しました!
バスから荷物を受取り、全員集合したところで、まずは簡単な自己紹介とチーム分け。
今回子どもたちは全部で4チームに分かれ、それぞれ話し合いをしてチーム名を決めてもらいました。今日から1泊二日、いっしょに冒険する仲間たちです。

男子、女子に分かれて少し早めのお風呂を終えると、お待ちかねの自由時間!
ゴスペルタウンの広い芝生をかけっこしたり、蛙を探したり、思い思いのことに夢中になりながら、同じチームの子たちと仲良しになっていきました。

少し日が傾き始めた頃、みんなだいすきなバーベキューの仕込みを開始。
スタッフのサポートを受けながら、自分たちが食べる野菜やお肉を串に刺していきます。
めいっぱい遊んだあとのバーベキューの味は格別で、子どもたちは「おいしい!」と笑顔で自分の分をぺろりとたいらげていました。

すっかり日も落ちてあたり一面が真っ暗になると、みんなで焚火を囲んで花火の時間がスタート!
チームごとに手持ち花火をきちんと分けっこして、数々の色鮮やかな閃光に歓声をあげていました。

ただ遊んで「楽しかった!」で終わらない今回のキャンプ。寝る前には、ボランティアスタッフのまこっちから、「あなたは高価で尊い」をテーマに聖書のお話をしてもらいました。
【福島復興支援】親と離れて過ごす1泊2日の小さな冒険!キッズサマーキャンプ開催
昨今は子どもたちの間にもSNSが復旧し、自分を誰かと比較したり、SNSを使ったいじめも低年齢化しています。
自分自身を大切にすることで、相手のことも思いやることができる。まずは自分が、神様に創られた、何物にも代えがたい尊い存在だということを、イザヤ書43章4節から伝えました。

あっという間に消灯時間を迎えみんなが寝袋に入り込むと、いっぱい遊んだからかみんなストンと眠りに落ち(女子はちょっとはしゃぎ声が漏れていましたが!)、無事一日目を終えました。

2日目も新しい体験だらけ!

キャンプ2日目の朝5時半。起床予定の時間から一時間以上早く起きた子ども達は、「寝袋で寝るの初めてだった」「朝ごはんなんだろう」と昨日の疲れを感じさせないほどの元気ぶり!
お世話になったそれぞれの部屋をきれいに掃除して、朝ごはんのパンとソーセージ、フルーツを食べてエネルギーをチャージしました。
【福島復興支援】親と離れて過ごす1泊2日の小さな冒険!キッズサマーキャンプ開催
ごはんのあとは、みんなが大好きなクラフトの時間です。前日川でみんなが拾い集めた石に、アクリル絵の具で絵と「チームメンバーの良い所」を描いてもらいました。
この短期間の間にすっかり仲良くなった様子で、みんな迷うことなく「こういうところがすてき!」と思うところを石に書き記していきます。
完成した世界でたったひとつの石は、チームメンバー同士で交換をして、たいせつな思い出の品のひとつとなりました。

【福島復興支援】親と離れて過ごす1泊2日の小さな冒険!キッズサマーキャンプ開催
この日のお昼ごはんは手作りカレー。キャンプ最後の食事です。オレゴンチームと拡大宣教学院のボランティアが心をこめて作ってくれたカレーを、めいっぱいかきこむ子どもたち。初日は緊張からかあまりしゃべらなかった子も、同じチームの子と笑顔で話せるようになり、短い時間の間にも子どもたちの心に色んな変化があったことを実感しました。
最後はみんなで「新しい命」を元気いっぱいに歌いました!
【福島復興支援】親と離れて過ごす1泊2日の小さな冒険!キッズサマーキャンプ開催

キャンプの締めくくりは、遠方に広がる船形連峰が見事な自然に囲まれた「万葉クリエートパーク」。先人が育んでくれた緑豊かな自然景観を生かし建てられたこの施設は、遊び心に火をつけるアスレチックが盛りだくさんで、キャンプの最後を飾るのにぴったりの場所です!
驚くほど長いローラー滑り台や、見上げるほど高いスイングネットなど、遊びつくせないほどのアスレチックに子どもたちも大興奮。
ボランティアもスタッフも全力でいっしょに遊び、風の音を聴きながらみんなで最後に思いっきり汗を流しました!


海外から来たオレゴンチームや拡大宣教学院のボランティアとの触れ合い、初めてのお泊り、自然のなかで息がきれるまで遊び尽くした時間…このキャンプの中での様々な体験を重ね成長した子どもたち。
そのひと夏の思い出とチームで交換したメッセージ付きの石をおみやげに抱え、お迎えにきた保護者のもとへと笑顔で帰っていきました。

南相馬復興支援事業コーディネーターの平井知典は、今回のキャンプの意義について次のように語りました。
「コロナ禍で子どもの頃にしかできない様々な体験を制限され、新しいことにチャレンジすることを怖がったり、始める前から『できないからいい』と口にする子が増えています。
けれど、いざ未知の体験に飛び込んでみたら、新しい友達ができたり、自分でできることが増えて自信に繋がるきっかけがたくさんあります。
時に失敗したり、思うようにいかなかったりすることもあるけれど、一歩踏み出してみたら新しい世界がどんどん広がっていくことを、子どもたちは身をもって体験できたのではないでしょうか。」

1泊2日という短い期間ではありましたが、思い出いっぱい、成長と発見いっぱいの充実したサマーキャンプとなりました!

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