【福島:復興支援】歌の力、ゴスペルの力
2016年12月10日、福島県南相馬市で開催された、オペレーション・ブレッシング・ジャパン主催による「ファミリークリスマスパーティー」。
ステージで素晴らしい歌声を披露してくれたのは、横浜アリーナや仙台ゴスペルフェスティバルなど全国各地で多くの人に感動を届けている若手ゴスペルクワイヤの「New Wings」です。
原発事故で避難した人が避難先で受けた「いじめ」の悲しいニュースが聞こえてくる昨今、本当の愛とは何なのかを見失ってしまっているように感じます。
「一人一人がかけがえのない大切な存在であり、愛されている」ということの実感が失われつつある時代。
New Wingsは、ゴスペルを通して本当の希望や愛に触れ、自分が愛されている存在なのだということを伝え続けています。
オペレーション・ブレッシング・ジャパンでも、2ヶ月前に南相馬市でゴスペル教室を立ち上げ、被災地から希望の歌声を発信していこうと毎月活動しています。
さて、そもそもゴスペルとは何だろう?と疑問に思われる方もいらっしゃるかと思います。
ゴスペルは、17世紀に厳しい強制労働をさせられていた奴隷たちが、いつかこの環境から解放されることを信じ、神に向かって仲間とともに歌った歌が原型とされています。
讃美歌と比べると、より生活に根ざした歌詞が多く、聖書をベースにした力強いメッセージは国境を越えて多くの人々に感動を与え続けています。
ゴスペルの歌詞は、人を愛すること、諦めず前を向いて歩んでいく力を与えてくれます。
そして、一人一人が神によって創られたかけがえのない価値ある存在だと訴えてきます。
このメッセージを、今回南相馬の地で伝えられたこと、そしてゴスペル教室でこれからも伝え続けていけることを、大変うれしく思います。
歌を歌うのに上手い下手はありません。
ゴスペルは、本来はステージで歌うための歌ではなく、仲間と一緒に希望や喜びを分かち合うための歌です。
みんなで声を合わせ、時には手を叩いたりステップを踏んだりして歌うと、不思議と心の内から力が湧いてきます。
この希望と愛の輪が、この南相馬から全国に広がっていくことを願って、オペレーション・ブレッシング・ジャパンは今後もゴスペル教室を続けていきたいと思います。
来年1月20日に行われるゴスペル教室は、今回歌ってくれたNew Wingsのディレクターを務める中山栄嗣さんを講師としてお招きします。
南相馬市在住でご興味のある方は、ぜひ一度いらしてください。
そして、一緒に歌いましょう!