メガネクリニックチーム野々島へ
宮城県塩竈市野々島ー今日で浦戸諸島でのメガネクリニックは二日目で、二つ目の島に来ています。塩釜港で今朝フェリーに乗り、初めに着いた島でさらに別の小さなフェリーに乗り継ぎました。後に被害の多かった野々島に着きました。
島のカキと海藻漁、それから9割の家や建物は津波の被害に遭いました。島で生き残った方々は島以外とは一週間連絡がとれず、津波のあとに各自の家に貯蔵されていた食べ物を分けて食べていたそうです。
メガネクリニックは坂の上にある避難所になっている中学校で開きました。一番初めに検眼をしてもらったのは鈴木さんは、地震が起きた時に車の中にメガネをおいて来てしまい、津波に車を持っていかれました。後に破壊された車を見つける事ができましたが、車内に残っていたのはお孫さんのチャイルドシートだけで、メガネはどこにもありませんでした。メガネクリニックの事を聞いた時はそんなサービスが島に来るとは信じれなかったそうです。鈴木さんはメガネがある事によって目がよく見えることに感謝していました。
長い列で検眼をするのを待っていてくださったのは、カキの養殖をしていた鈴木よしのりさんでした(下の写真)。津波が起きた時には海に出ており、メガネは家において行っていたそうです。家に海から戻り家に戻ろうとすると両親と祖父母と暮らしていた家はなくなっていました。鈴木さんは一年前に三代目に続く父親のカキ養殖商売の跡取りになったばかりでした。海で働くのが好きな鈴木さんは島に残る予定だと言っていました。海が怖いかと鈴木さんに尋ねたところ、怖い事もあるけれども生活の源だと言っていました。