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【福島:心のケア】誰かと遊ぶ体験を奪ってしまった原発事故

福島の子ども達に、絵画や工作を通して心のケアを行っている「あとりえほーぷ」。
今回の訪問先は、南相馬市原町区の橋本児童クラブです。
すでに何度も訪れているので顔見知りの子が多く、こちらがビックリするくらいの元気な挨拶で出迎えてくれました。

今回の工作テーマは、「飛び出すオリジナルカードを作ろう!」
日頃の感謝を伝えたい相手はだれかを子どもたちに決めてもらい、その人に贈る立体式のメッセージカードを作りました。
ある子は大好きなお母さんとお父さんに、またある子はいつも遊んでくれるお友達に「ありがとう」の気持ちを込めてメッセージを書き込んでいきます。

【福島:心のケア】誰かと遊ぶ体験を奪ってしまった原発事故

【福島:心のケア】誰かと遊ぶ体験を奪ってしまった原発事故

小学一年生の女の子は、お母さんの手料理が大好きです。
カードには「だいすきなお母さんへ いつもおいしいごはんをつくってくれてありがとう」
と水色のペンで大きく書かれていました。

【福島:心のケア】誰かと遊ぶ体験を奪ってしまった原発事故

【福島:心のケア】誰かと遊ぶ体験を奪ってしまった原発事故

児童クラブの指導員の方のお話によると
原発事故発生後、福島県内は屋外活動に関する厳しい規制が行われました。
南相馬市では、震災から約1年間外遊びが制限され、学校に通う子どもたちのほとんどは保護者の車に乗せられて登下校しました。
その後、除染作業が進められたことで屋外活動の規制は緩和されましたが、放射能レベルは地域によってばらつきがあります。
この児童クラブが外遊びを再開させたのは、つい昨年でした。

震災の影響で外遊びができなかった子どもたちは、震災前と比べると体力や協調性が低下したほか、縄跳びができなかったり、かけっこが苦手な子が増えたのだそうです。
また、本来子どもにとってはなじみ深い乗り物であるはずのブランコにも、上手く乗れない子たちがいます。
特に低学年の子は、ブランコで遊んだ経験がないためにバランスの取り方が分からず、乗ること自体嫌がる子もいるそうです。
原発事故は、子どもたちの「外で遊ぶ自由」を奪ってしまいました。
福島の子どもたちの体力の低下や、肥満率の増加などからわかるように、その影響は今も続いています。

【福島:心のケア】誰かと遊ぶ体験を奪ってしまった原発事故

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