オペレーション・ブレッシング・ジャパンは寄付金や物資を届ける支援活動を世界39ヶ国で行っている国際NGOです。Operation Blessing International (OBI)の日本での活動を担っています。

  • date : 2014.04.14
  • 活動地域 : ハイチ

ハイチの養殖場が育む希望

オペレーション・ブレッシングは、ティラピアという魚の養殖を通じてハイチの復興のお手伝いをしています。

地震やハリケーンなどの自然災害の多いハイチは、長年にわたり深刻な食料危機に陥っていて、経済を強化するための仕事の創出と、食料を安定的に確保できる体制づくりが必要とされています。オペレーション・ブレッシングは、水産養殖を通して、そのニーズにこたえようとしています。それが、良質なタンパク質を豊富に含むティラピアの養殖を通じて、ハイチの貧しい人々に仕事と食料を提供する養殖漁業支援プロジェクトです。

「人に魚を与えれば、一日食べさせることができる。漁を教えれば、一生食べさせることができる」ということわざがあります。多くの貧しい国では、食事の乏しさとタンパク質不足が深刻な健康問題や学習問題を引き起こし、貧困の連鎖を断ち切ることを困難にしています。

魚は貴重なタンパク源ですが、ハイチの湖は、何世代にもわたる乱獲の結果、魚がほとんどいなくなっています。オペレーション・ブレッシングは、ハイチの人々に栄養に富む食料を供給し、魚の養殖方法を指導し、仕事を生み出し、観賞魚の生産をはじめとする新しい産業を育成するために、ティラピアの孵化・養魚場を建設しました。

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上の写真は、オペレーション・ブレッシングのティラピアの孵化・養魚場を上空から見たものです。①は繁殖槽です。2kg近くまで成長した成魚をここで繁殖させ、2週間ごとに稚魚や卵を集めています。②は孵化場です。覆いの下は、ティラピアの卵が孵化するのに最適な環境になっています。稚魚は③の養魚場で育てられます。成長を促すため、ここではタンパク質に富む餌を与えます。2週間後には、稚魚は水産放流できる大きさに成長します。一部の稚魚は食用魚として出荷するため、放流せずに④の養魚場で成魚になるまで育てます。大きく育ったティラピアは、出荷に適した状態にするため、出荷の48時間前に⑤の水槽に移します。⑥の処理場では毎日約130kgのティラピアを処理し、冷凍庫で貯蔵しています。

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私たちの孵化・養魚場で育てているティラピアは、「ザンミ・ベニ子供の家」をはじめとする近隣の孤児院、学校、病院の子供たちに提供されます。また、ここで孵化した稚魚は、ハイチ全土の池や湖や貯水池に放流されています。

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養殖の場合、できるだけ短い期間で魚が成長するように、狭い区画の中で高タンパクの餌を与えて育てます。これに対して水産放流では、自然のままの池や湖や溜め池に膨大な数の稚魚を放ち、自力で餌を食べさせます。ティラピアは草食性の魚なので、放牧されている牛や馬が自由に牧草をはむように、水中の藻を自由に食べて成長します。1匹1円の稚魚を放流すれば、1年もたたないうちに1匹500円以上の価値がある成魚になります。

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オペレーション・ブレッシングは、ハイチ農業省や、人工の湖や溜め池をつくっている地元の慈善団体と協力して、ハイチ初の水産放流に取り組んでいます。私たちの目標は、乱獲により魚がいなくなってしまったハイチ各地の池や湖をティラピアでいっぱいにすることです。これまでに放流した魚が成魚になったら、漁師はそれをとって現金収入を得ることができます。それでも多くの魚が生き残り、どんどん繁殖していくでしょう。

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オペレーション・ブレッシングの養魚場では、ハイチの人々にプラティ、グーラミ、スマトラなどの観賞用の熱帯魚の繁殖法と飼育法を教えて、この地域に新しい産業を根づかせようとしています。養魚場で育てられた熱帯魚を入れた水槽は、ハイチの小学校や高等学校にも寄贈されて、生物学、環境科学、自然保護の教材として利用されています。

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