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ロックダウンがもたらした精神的ダメージーアメリカ

※この記事は、オペレーション・ブレッシング・ジャパンの母体であるCBN(Christian Broadcasting Network)のニュースを翻訳したものです。

ロックダウン後深刻化するメンタル問題

COVID-19(新型コロナウィルス)の発生から4か月が経過したところで、アメリカ人のメンタル面での健康は、経済状態の悪化とそれによって引き起こされた精神的な苦痛によって、著しく悪化しました。
米連邦の調査によると、アメリカ人の3分の1が不安、抑うつ、またはその両方の兆候を示しています。

感染拡大以降、この兆候は著しく高くなり、様々な社会グループの中でも特に若い人や女性、低所得者の間で不安や抑うつの傾向が高くなっています。
ペンシルバニア大学の精神医学教授であるマリア・A・オケンド氏は、「心配なのはこの状況が明らかに若い世代に影響を及ぼすことだ」と語りました。

感染の拡大によって、大きなダメージを受けているのは収入が最も低い人々です。
彼らは失業、食料不足、テレワークができない低賃金の仕事しかないことのために苦しんでいます。

感染の拡大が始まってから、自殺者が急増しているという報告もあります。
カルフォルニア州のある医師は、新型コロナウィルスの検疫が行われている間に自殺した人は、新型コロナウィルによって死亡した人よりも多いのではないかと述べています。

4週間で通常1年分に相当する自殺未遂が発生

カリフォルニア州にあるジョン・ミュア・メディカルセンターの外傷医マイク・デボイスブラン博士は、メンタルヘルスの問題を抱えている人々の精神状況がさらに悪くなっており、外出禁止令は解除されるべきではないかと以下の見解を示しました。
「個人的な意見ですが、私は解除すべき時が来たと思います。
外出禁止令は、元々、感染の拡大を緩やかなものとし、医療崩壊に繋がらないようにするために始められたものです。しかし、新型コロナウィルス患者をケアするための医療施設は確保できるようになりました。
その一方で、外出禁止令によって、その他の人々が健康面で苦しむようになってきたのです。」
デボイスブラン博士は 、「過去4週間で通常の一年分に相当する自殺未遂があった」とも語りました。

新型コロナウィルスの患者数が増加している間に、アメリカ人の処方薬の使用も増加しています。
幾つかの企業では、抗不安薬や睡眠薬の処方箋が急増しているということです。

アメリカの薬剤給付管理会社エキスプレス・スクリプツは、2月から3月にかけて抗不安薬の処方が34%増加したと発表しました。また抗うつ薬の処方は約19%、睡眠補助薬は約15%増加したということです。
デジタル・メンタルヘルス・プロバイダーのジンジャー社によると、精神科医たちは、3月と4月にメンタルヘルスの薬、特に抗うつ薬の処方箋を昨年よりも86%も多く処方したと言います。

テキサス州オースティンにあるデル・メディカルスクールのチャールズB.ネメロフ博士は、コロナ禍によって引き起こされるストレスの多い状況によって、人々が睡眠不足に悩まされる可能性があると述べています。
「仕事を失うのではないかとか、子供のために十分な食べ物を確保できるだろうか」という心配があれば、一晩中眠目が冴えてしまってもおかしくはないだろうとの見解を示しました。

このようにメンタルヘルスの問題が急増していますが、こうした問題は今後さらに増えていく可能性があります。
コロナ禍で、もしあなたが自殺願望を抱くなどメンタルヘルスの問題に直面しているのであれば、自殺防止電話相談窓口にお電話ください。
全国のいのちの電話相談窓口の連絡先はこちらから探せます。

メンタルヘルスに関する書籍・DVD案内

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