オペレーション・ブレッシング・ジャパンはすでに2013年の春に寄贈の実績がありますが、2014年春には贈呈の規模を拡大する予定です。
この事業は、世界39ヶ国で支援活動を続けている国際NGOオペレーション・ブレッシング・インターナショナルとの協力のもと、海外、主にアメリカ市民の支援も求めながら進める計画です。
将来がある子供には、すこしでも、自由な環境を与えてあげたいと思っています。
しかし子どもたちは私たち大人よりも放射能の影響を受けやすいのです。
ガンや白血病、のどの甲状腺の病気になるリスクを高めてしまう環境で自由に遊ばせることはできません。
一方で、外で自由に運動をしなければ、基礎体力が衰え、子どもたちの体に大きな影響を与えます。 食も細くなり、ストレスも溜まってしまいます。 福島の子供たちは、「このお花触ってもいい?」「何分くらいなら外にでていいの?」と、 何をするにしても、親に許可を求めています。 親としてはどうしたら守ってあげられるのかもわからない状況です。 毎日行動を制限されている子どもたちに、どうにか少しでも自由な時間を与えてあげたいのです。
子どもたちが外での活動を控える自主規制のガイドラインとして、 「被爆線量 0.20 マイクロシーベルト以下」という基準があります。
いまでも、この程度の数値は福島では、あちこちで測定され、
子どもたちの屋外での活動時間を自主的に制限せざるをえない
幼稚園や保育園がたくさんあります。
外遊びが許された時間は、1日たったの30分という地域もあります。
「外のものは触っちゃだめ!」そんな声があちこちで聞こえます。
子どもたちにとっては理解できない制限をされ、草や花に触ることができず、
ストレスも溜まって奇声をあげたり暴れることも珍しくありません。
放射能の影響にナイーブになっているのは子どもだけではありません。親もつい神経質になってしまい「遊ばせたくても遊ばせられない」
という葛藤と毎日戦っているのです。
散歩をすることもブランコにのることも自由にさせられません。
でも、歩けなければ運動能力は育ちません。
それなら引っ越せばいい、という声も聞こえます。
それはある意味で、住んでいる方々が本心では強く願っていることなのかもしれません。
ただ、色々な事情があり、現実問題としては、それができないからこそ、やむを得ず今も住み続けているのです。
ほとんどの保育園や幼稚園は、自らの移動手段を持っておらず、
そのため子どもたちを放射線の低い場所に連れて行くことができません。
子どもたちを外で自由に遊ばせることができません。
ですが、こうした移動手段としてのバスがあれば、幼稚園や保育園同士で交流する試みや、
遊戯施設・学習施設などへの遠足や見学会などが可能になります。
ときどき放射線の低い大自然に連れて行くことができれば、
被爆を気にせず、子どもたちに外で思いっきり遊ばせることもできます。
私たち、オペレーション・ブレッシング・ジャパンは、すでに2013年春に、募金を募り、
福島の子ども達に移動用バスを贈らせていただきました。
福島市内にある「子ひつじ幼稚園(子ひつじ教育センター)」です。 最近、この幼稚園を私も訪問してきましたが、 バスがあることで遊びや学びの可能性が広がった子どもたちの 笑顔に接することができました。
福島原発の影響で自由を奪われている子どもたちは、まだたくさんいます。 2014年春にむけ、この活動を続けて行きたいのですが、 資金が足りておりません。 購入を想定している車種は、国産のミニバンと呼ばれるもので、 横にスライドドアがあり、子どもの出入りがしやすいタイプのものです。 このバスの購入に皆様のご協力をお願いできないでしょうか。
普段から行動に制限をされている子どもたちは、「どのくらい外で遊んでいいの?」「ここの砂、触ってもいいの?」と、親や先生に聞きます。
「今日は放射能いくつ?」と、数字を気にしながら遊んでいます。
あたり前のことがあたり前にできません。
おいしい空気をいっぱい吸わせてあげることができません。
子どもたちをのびのびと遊ばせることができません。
「思いっきり遊んでおいで。砂も花も好きなだけ触っていいよ。」 そう言える環境を少しでも多くの子ども達に与えられるように、 また、子どもたちの笑顔を取り戻すために、 皆さまのご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。
(ひとくち1,000円から、何口でも申し込めます)
マンスリー・サポート会員になっていただければ、福島の子どもたちにバスを送るプロジェクトはもちろん、それ以外の東北復興支援やフィリピンへの支援活動や、一部はOperation Blessing Internationalによる海外での支援活動の手助けになります。
なお、会費の使途については事業報告書に記載いたします。