1. HOME
  2. Activity Reports
  3. 【ジカ熱対策支援】中南米エルサルバドルに防虫剤配合の蚊帳8,870張を寄贈

【ジカ熱対策支援】中南米エルサルバドルに防虫剤配合の蚊帳8,870張を寄贈

蚊が媒介するウイルスが原因で発症する「ジカ熱」が、中南米カリブ地域を中心に猛威を振るっています。
特に妊娠している女性へのリスクは深刻で、感染すると胎児に重大な身体的疾患をもたらす危険性があるといわれています。

【ジカ熱対策支援】中南米エルサルバドルに防虫剤配合の蚊帳8,870張を寄贈

中南米各国では、「ジカ熱」が原因となる「小頭症」を防ぐため、政府が女性に妊娠を遅らせるよう勧告する動きが出ています。
小頭症とは、脳の成長が不十分なために、脳と頭蓋骨が月齢に比べて異常に小さくなる症状のことで、てんかんや発達不全、精神遅滞に繋がる危険性があります。

オペレーション・ブレッシングはこれまで様々な方法で「ジカ熱」対策支援を続けており、今回さらに、オペレーション・ブレッシング・ジャパンと住友化学株式会社が協力し「オリセットRネット」という防虫剤配合の蚊帳8,870張を寄贈することができました。
エルサルバドル厚生省から、現地の病院・クリニックへの配布を行ない、またオペレーション・ブレッシング現地スタッフにより、地方で暮らす妊婦一人一人にも配られています。

●配布地域

【ジカ熱対策支援】中南米エルサルバドルに防虫剤配合の蚊帳8,870張を寄贈
画像クリックで拡大図

【ジカ熱対策支援】中南米エルサルバドルに防虫剤配合の蚊帳8,870張を寄贈

【ジカ熱対策支援】中南米エルサルバドルに防虫剤配合の蚊帳8,870張を寄贈

【ジカ熱対策支援】中南米エルサルバドルに防虫剤配合の蚊帳8,870張を寄贈

【ジカ熱対策支援】中南米エルサルバドルに防虫剤配合の蚊帳8,870張を寄贈

●蚊を退治する蚊帳 オリセットRネット
「オリセットRネット」は防虫剤を練りこんだポリエチレン製の糸で織られた蚊帳です。
防虫剤が蚊帳の表面から徐々に染み出し、繰り返し洗濯しても効果が5年以上持続する点が特徴です。
耐久性に優れ、経済的かつ効果的に疫病を媒介する蚊から身を守ることができます。
2001年にはWHO(世界保健機関)から世界で初めて長期残効型防虫蚊帳としての効果が認められ、使用が推奨されています。

この蚊帳を今回はシングルサイズからファミリーサイズまで各サイズを織り交ぜて現地に送りました。

【ジカ熱対策支援】中南米エルサルバドルに防虫剤配合の蚊帳8,870張を寄贈

特長① 
蚊帳の糸に防虫剤を練り込んでいる。
洗濯等により表面の薬剤が落ちても、中から徐々に染み出し(コントロール・リリース)、防虫効果は5年以上持続する。

特長②
暑い南米でも使いやすいよう、編み目の形状を工夫し、風通しが良い。

特長③
ポリエチレン製で、糸が太く、耐久性がある。

●オペレーション・ブレッシング・インターナショナルのジカ熱対策支援
・蚊帳と虫除けスプレーの配布
オペレーション・ブレッシングはエルサルバドルとハイチにチームを動員し、妊婦と胎児をジカ熱から守るための蚊帳と虫除けスプレーを支給しています。
すでに感染してしまった妊婦に対しては、可搬式の超音波機械による胎児検診を実施し、胎児の発育状態を定期的に確認できるようにしました。
【ジカ熱対策支援】中南米エルサルバドルに防虫剤配合の蚊帳8,870張を寄贈

・ボウフラの捕食魚による取組み 
ウイルスを媒介する「蚊」の対策として、ボウフラを捕食する魚の配布も行なっています。
南米では、生活用水をタンクに貯めている家庭が多く、蚊の発生しやすい環境となっているため、魚を使って蚊の個体数を減らしていこうという取組みです。
オペレーション・ブレッシングでは、専門家とともにこの魚の研究と養殖の活動も行っております。
【ジカ熱対策支援】中南米エルサルバドルに防虫剤配合の蚊帳8,870張を寄贈

・蚊退治パイロット事業の取組み  
蚊の退治/発生場所の削減・除去/コミュニティー単位での啓発など、包括的なパイロットプログラムを著名な生態学者ゲリー・マーチン博士の指導の元、ホンジュラスで展開中。
ホンジュラス大学、メイヨクリニック、ホンジュラス厚生省、ホンジュラス大統領夫人などが現地チームと協力しています。
【ジカ熱対策支援】中南米エルサルバドルに防虫剤配合の蚊帳8,870張を寄贈 

ジカ熱の猛威から人々を守るべく、オペレーション・ブレッシングのチームは懸命な支援活動を展開しています。

■中南米カリブ地域で猛威をふるうジカ熱対策支援として募金を開始しました。
寄付する




関連記事